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1.Ⅰmaj7の♯11
まずは弾いてみてください。キーがCなら、CEGB+F♯です。このテンションは他の構成音やテンションとの組み合わせでいろいろな響きが出るので各自試してみてください。個人的にはF♯の全音下のE(元のEより1オクターブ上)を加えて弾くのが好きです。
使いどころとしてまず挙げられるのはエンディングで、最後のコードがⅠmaj7で終わる時には使えます。
ちょっと特別な使い方を一つ挙げておきましょう。次のように弾いてみてください。
Cmaj = C(1)、E(3)、A(6)、D(9)、F♯(♯11)
構成音は書いた通りの並びで弾くのがポイントです。
ちょっとふわっとした感じになりますね。試しにⅡ-Ⅴ-ⅠのⅠをこのようにして弾いてみてください。
解決感があるようなないような、なんか肩透かしをくらったような響きがします。
テンション3つの音、A、D、F♯をよく見てみてください。実は並びを変えると、D(長三度)F♯(短三度)A、となり、Dのトライアドであることがわかります。トライアド(3和音)というのは7度を入れない3つの構成音からなるコードのことです。
Cのコードの上のほうにDのコードが乗っかっているような感じですね?
このときのDのトライアドのことをアッパーストラクチャトライアド(UST)といいます。これはちょっと上級テクニックですが、覚えておくと周りの初心者に差をつけることができます。他にもUSTはありますが、説明はまたの機会にしましょう。
ここでは、Ⅰmaj7に全音上のトライアドを乗せることができると覚えておいてください。
ただし、他のテンションや構成音とぶつからないように注意しましょう。あとは乱用に注意です。ここぞというときに一発カマすつもりでガツンと弾きましょう。
2.Ⅱm713th、Ⅳmaj7♯11
Ⅱの13thとⅣの♯11は同じ音ですね。確かめてください。
まずⅣの方ですが、形はⅠmaj7のときと同じですね。ですが、この時の♯11はⅤ7の3度の音なので曲中での響きは違います。
Ⅱm7で弾いてみたほうがわかりやすいでしょう。
前回も説明しましたが、Ⅱ-Ⅴはセットで一つと考えてよい、言いかえればⅡ-ⅤというのはⅠに向かうためにあるのでⅤ-Ⅰと解釈してしまっても問題ありません。逆に元のコード進行がⅤ-ⅠでもⅡ-Ⅴ-Ⅰに分解するのはありです。この話は次回します。
とにかくⅡm7で13thを弾くとほとんどⅤ7の響きになります。なぜなら13thはⅤ7の3度の音で、かつⅡmにはⅤ7の7度の音が含まれているからです。Ⅴ7のポイントは3度と7度の音でしたね?
わからない人は自分でキーを決めて弾いて確認してください。
3.オルタードテンション
前回のⅤ7のテンションをもう一度見てみましょう。
G7(GBDF) = Ⅴ7 9th(A)、13th(D)、{♭9th(A♭)、♯9th(A♯)、♯11th(C♯)、♭13th(D♭)}
{}の中のテンションについて説明します。
まずこれらの4つのテンションをオルタードテンションといいます。「オルタード(alterd)=変えられた」というようにナチュラルテンションを半音上げたり下げたりしたものです。
とりあえずいろいろな組み合わせで弾いてみてください。ナチュラルテンションとは全然違う響きがすると思います。
ナチュラルテンションとオルタードテンションを組み合わせて弾くのもアリです。
これだけテンションが多いと組み合わせもかなり幅広くなると思います。各自研究してみてください。
さて、いろいろ弾いてみたところで今度はⅡ-Ⅴ-Ⅰに混ぜて弾いてみましょう。
どうですか?ナチュラルテンションを使うよりもオルタードテンションを使ったほうがより解決感が得られませんか?
なぜなのか考えてみましょう。
まずⅤ7というのは3度と7度の音による不安定感がポイントでした。そしてその不安定感がトニックの安定感に変わるために解決感が得られるのです。
オルタードテンションの音を見てみると、どれもダイアトニックの音ではないですね?キーがCならCDEFGAB以外の音であるということです。一般的にノンダイアトニックな音を弾くと不安定な響きになるので、Ⅴ7にオルタードテンションを加えることによってセブンスコードの不安定さが更に増すことがわかります。
では実際によくあるテンションの組み合わせ例を示します。
基本 :♭13+♭9、 ♭13+♯9、 13+9、 ♯9+♯11
N+A: ♭13+9、 13+♭9、 13+♯9、9+♯11
これ以外にもオルタードテンションを一つだけ加えたりと組み合わせや、音の並べ方(オクターブ違いとか)等で何通りものコードが考えられます。N+Aというのはナチュラルテンションとオルタードテンションの組み合わせということです。
今回のポイントはオルタードテンションです。しっかり覚えてとにかく自分で弾いてそれぞれの響きを耳で覚えてください。
オルタードテンションはJAZZっぽい響きを出すためにはかなり重要です。というかものすごく重要です。